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無麻酔CT検査のご案内

 京都動物医療センターでは、CT装置のスペックと、確かな読影・診断技術によって、危険が大きい患者様や、麻酔を避けたい飼主様に、できるだけ寄り添った無麻酔でのCT検査を提供させていただきます。

 

 当院では京都府下の動物病院では最多列数、京都市内では初の80列マルチスライスCT( Cannon Aquilion Lightning )による高速ヘリカルスキャンにより、無麻酔でも高品質なCT画像を得ることが可能です。

 無麻酔でのCT検査に関しては、国内でも様々な方法が試行されておりますが、当院ではキャリーケースやV字マットを用いて患者様を保定する方法を採用しています。

 この方法の利点としては、

 ・特殊な装置を必要としないこと

 ・保定による患者様の肉体的・精神的負担が少ないこと

 ・緊急の場合に速やかに保定を解除できること

が挙げられます。が、麻酔をしないこと=全体安全、というわけではありませんので、当院では細心の注意を払って、検査に臨んでおります。

 キャリーケースに入れる程度の体格の患者様やおとなしい性格の患者様が対象となりますが、必要に応じ鎮静下での検査も実施しております。

 CT検査の麻酔に不安のある患者様、不安を感じておられる飼主様がいらっしゃいましたら、即日での検査も承っておりますので、当院まで一度、ご相談ください。

 *写真は保定の様子です。モデルになってくれているのは、山城の愛犬うめと御所南動物クリニックの天悟くんです。

京都動物医療センター
画像診断科
山城 徳之

 

画像診断科からのお知らせ

こんにちは。
京都動物医療センター 画像診断科の山城です。

本日はCT検査の適応例について、ご紹介させていただきます。

患者様は14歳、雄(去勢済)のミニチュア・シュナウザーさんで、以下のような経過で当院にてCT検査を実施しました。

・4日前(第1病日)に急性嘔吐と腹鳴を呈し、主治医様にて治療開始。

・第2病日に黄疸を認め、腹部超音波検査で総胆管の一部が拡張も十二指腸乳頭付近での拡張は認めず。

 レントゲン検査・超音波検査いずれにおいても胆石を疑う病変を認めず。

・第4病日、総胆管閉塞の原因探索のため、当院にてCT検査。

 

(さらに…)

総合臨床科のご紹介

こんにちは、

京都動物医療センター 獣医師の中森です。

本日は総合診療科の紹介をさせていただきます。

 

総合診療科では一般内科、一般外科を中心とした、全身を広く診るための科です。

各専門診療科への窓口にもなりますので、どの診療科を受診すればいいのかわからない、専門診療科を受診するべき状態なのかわからない、などお困りの際はまずは総合診療科を受診してください。

 

先日、当センターに『慢性嘔吐』を主訴にご紹介をいただきましたので、診療内容についてご報告させていただきます。

 

【症例情報】

猫種:MIX

年齢:5

性別:避妊雌

主訴:3ヶ月前より嘔吐。体重減少。

 

【検査】

身体検査:体重3.05 kgBCS4/9

血液検査:特筆すべき異常なし

X線検査:特筆すべき異常なし

超音波検査:軽度の腹水貯留。胃の大弯に一部5層構造消失し、粘膜の肥厚を認める。

消化管内視鏡検査:胃の大弯部に潰瘍状の腫瘤を認める。

 

また同時に内視鏡生検およびクローナリティ解析を実施。

 

【診断名】

胃リンパ腫

 

【コメント】

猫の胃に発生する消化器型リンパ腫の多くはB細胞由来とされており、今回のクローナリティ解析でもBリンパ球のモノクローナルな増殖と診断されました。

ご紹介いただいたかかりつけ病院の獣医医に、積極的な抗癌剤治療を推奨してお返ししております。
当院は、飼い主様およびかかりつけ病院の獣医師方のご希望に沿えるよう、最新鋭の設備を整えております。病気と闘うには、まず相手を知ることが重要となりますし、そのために検査は必要不可欠なものです。今回の症例は無事にかかりつけ動物病院にお返しすることができましたが、ここでの診察の結果何か特定の病気が疑われた場合は、先生方のご希望があれば、それぞれの専門科に紹介し、診断・治療を行うこともあります。

 

「食欲が無い」という症状一つとってみても、考えられる原因は様々ですので、その診断には一つの科にとらわれない総合的な診断力が必要になります。そのため、当院の総合診療科は、豊富な診療経験を持つ獣医師が診察にあたっております。

 

総合診療科は全ての診療日で開設しておりますので、何かあればまずはお気軽にご相談ください。

 

京都動物医療センター

獣医師 中森正也

腫瘍科の紹介

こんにちは。

京都動物医療センター 獣医師 萩森健二です。

本日は腫瘍科の紹介をさせていただきます。

 

動物の医療も日々進歩する中で高齢化が進み、動物の死亡原因の一つに腫瘍(ガン)があります。

腫瘍(ガン)になった場合、まず大切なのは的確な診断と治療方法の選択になります。当院では同施設内にCT・MRIがあり画像診断と合わせた診断・治療を行うことができます。

さらに当院では、腫瘍に対して従来の標準治療法は尊重しながら、新しい治療法にも力を入れています。その一つが以下の2つの抗体医薬です。現在は、大学病院と提携し、今までの治療では手の施しよがなくなった子達に対して臨床試験という形で治療が行えます。

 

1、犬B細胞性リンパ腫:イヌ抗CD20抗体治療(人医療における リツキサン)

CD20のご案内(KAMC)

2、様々な腫瘍:イヌ抗PD-1抗体治療(人医療における オプジーボ)

PD-1のご案内(KAMC)

出典:がん免疫. jp

 

何かできることがないか、他の治療法はないかと悩まれた場合は一度、お気軽に当院までご相談いただければと思っています。

治験の様子や、患者さんの様子などもブログを通して発信できたらと思っております。宜しくお願い致します。

 


 

 

皮膚科症例①_犬アトピー性皮膚炎

こんにちは。
京都動物医療センター 皮膚科 園田および向坂です。

最近は、梅雨という時期もあり湿度も温度も高く、わんちゃんの皮膚にとっては、辛い時期が続きますね。

当センターには、皮膚科・アレルギー科があります。
先日、柴犬さんの犬アトピー性皮膚炎を診察させて頂き、良好な経過を辿っているためご紹介させていただきます。

<わんちゃん情報>
犬種:柴犬さん
年齢:7歳
性別:女の子
主訴:4年ほど前から掻痒あり。季節性はなし。ここ数ヶ月で掻痒が悪化している。ステロイド、アポキルを継続的に投薬している

<治療前写真>

<診断名>
犬アトピー性皮膚炎
<診断根拠および治療概要>
獣医アトピーアレルギー学会が提唱している犬アトピー性皮膚炎の診断基準やFavrotの診断基準に則り、診断をしました。
治療は、保湿および脂のコントロールをメインとしました。保湿に関しては、セラミド系保湿剤を使用。脂のコントロールは、天然成分系クレンジング剤。また、すでに存在していた二次感染改善のため、複合シャンプー剤を使用しました。
また、慢性症例の急性掻痒に対してオクラシチニブも短期的に併用しました。
<治療後写真>


<コメント>
今回、短期的にオクラシチニブを使用したものの、効果的だった治療のメインは、クレンジングと保湿剤だと考えています。理由はステロイド、オクラシチニブをすでに投薬されていたので、追加したものが外用剤だったからです。
ポイントとして
「脂っぽい皮膚に保湿??」
という点があるかもしれませんが、保湿というのは、皮膚のコンディションを整えます。整えることで脂が出ている皮膚の状態を改善し、かえって脂を出なくするという治療をメインに据えました。

治りが悪い皮膚病も、しっかりと説明をさせて頂きます。
動物病院の獣医師の先生方には、経過報告をしっかりとさせていだき、連携致します。
飼い主様は、かかりつけ動物病院の獣医師にご相談いただければ、連携し治療をすることができます。

お困り事があれば、お問い合わせフォームやお電話・FAXにて受付しております。

京都動物医療センター
皮膚科・アレルギー科
園田 向坂